「引用」のこと

2013年03月09日

作文には「引用」という技がある。

伝記上の人物、四字熟語やことわざ、時事問題などをうまく「引用」しながら、自分の議論を組み立てていくということである。

このように、一般に人々に知られている共通知識をうまく引用して書かれた文は、虎の威を借る狐ではないが(←あ、ここも「引用」ですね!)、ある種のイメージを読者に喚起しやすく、読みやすいものになることが多い。この共通知識は、「教養」と言い換えることもできるだろう。

NAKAO作文教室にくる生徒さんには、ぜひこのような教養も幅広く身に着けてもらい、「引用」という技を使いこなしてほしいと思っている。

いかんせん、このような知識は一朝一夕に身につくものでもなく、少しずつ時間をかけて取り組んでいかなくてはならない。ひと月に数回の作文教室で取り組むのはなかなか難しいと思うのだが、せめて、「引用」って使えるじゃん!という感覚をもってもらえれば、と思う。そして、あとは自分で「引用」のネタにアンテナを張り、見つけてきてほしいなぁと思う。

お母さんお父さんも、もしお子さんが作文で「引用」を使っていたら、「ここいいね!」「ここうまく使ったね!」「よくこんなこと知ってたねぇ」と誉めてあげてくださいね!

このような言葉がけが、子どもたちが自分自身で「引用」のネタを探してくる力を育てることにつながっていくのだと思います。

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